Web Analytics(ウェブ分析)といえば、アクセスログ解析というイメージになってしまってはいますが、そんなことは全くありません。
ウェブを分析するという目的で使われている手法は大きく以下の4つに分類されます。
1.ウェブ利用分析
ウェブサイトがどのような使われ方をされているのかを分析する方法です。アクセスログ解析は、ここに分類されます。一部、ネット視聴率もここに分類されます。
2.サイトユーザー分析
ウェブサイトのユーザーを分析する方法です。ユーザーテストやアイトラッキングなどの方法に加えて、アンケート調査、FGI、デプスインタビューなど従来のマーケティングリサーチの手法も駆使して、調査・分析を行います。
3.ウェブコンテンツ分析
ウェブに掲載されているコンテンツを分析します。
UGC(CGM)型のサイトで、どのような書き込みがされているのかをテキストマイニングして分析することが主な手法です。
SEO用のキーワード利用調査もここに含まれます。
HTTPのヘッダ情報を収集して、競合サイトの更新日時(頻度)などを調べることもあります。
4.ウェブリンク分析
どのページがどのページにリンクしているのかを調べ、リンク構造を分析します。GoogelのPageRankはリンク分析の代表格です。
アクセスログ解析だけでいいの?
ウェブサイトを分析して、何が知りたいのか?によって、分析方法は変わります。
「よく見られたページ」や、「出稿した広告の費用対効果」だけを知りたいのであれば、アクセスログ解析だけで十分です。
しかし、「どのようなユーザーが使っているのか?」、「なぜコンバージョンが伸びないのか?」を調べるためには、アクセスログ解析では不十分です。様々な手法を駆使して、調査・分析をする必要があります。
分析をする上で最も重要なことは、「分析の目的を明確にする」ことです。目的を明確化すると、目的達成のための分析方法はおのずと決定されます。
ログ解析ツールを導入すると、分析周りは全部OK(しかも分析もせずに導入だけで!)という考えは捨てた方が良いです。ログ解析ツールは非常に強力ですが、全てをまかなえるものではありません。
目的に即した方法で、適切な分析をしないと、アクショナブルな分析にはなりません。